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サッカーにおける背番号の役割とは?詳しく解説

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サッカー選手が試合の際に着用しているユニフォームには、必ず「背番号」が記載されています。選手すべての名前を覚えることは大変ですし、ピッチ上で動き回る選手を一瞬で判別するために、背番号は非常に役立っています。そんな背番号ですが、そもそもどういった基準でつけられていて、番号ごとの役割があるのかご存じない方もいらっしゃるかと思いますので、一つずつご紹介いたします。

 

1.サッカーの背番号とは

サッカー自体は700年以上前から存在しており、時代が進むにつれて試合や大会などが開催されるようになってきましたが、その時点ではまだ背番号というものはなく、プログラムブックと実際の選手を見比べるようにしなければなかなか判別ができませんでした。なにより試合展開とプレイヤーを同時に把握することが難しいという点が、観客によっては大きな不満になっていたそうです。

 

そもそも背番号というシステムをいち早く取り入れていたのはラグビーでした。ラグビーによって背番号があることによるメリットが判明したことで、似たようにピッチ上で選手たちが入り乱れる団体競技であるサッカーでも取り入れることで効果があるのではと考えられたのです。

 

背番号がサッカーで導入されたのは20世紀初頭、1928年にイングランドリーグのアーセナル対チェルシー戦において、初めて背番号入りのユニフォームが着用されました。サッカー関係者からは一部批判のような声も上がったようですが、選手の判別がしやすくなったということで観客からの評判はとても良かったそうです。高評価を受けてからなのか、その後改めて背番号を取り入れての試合が実施され、リーグ全体で導入するようになり、サッカー全体へと広まっていったのです。

 

2.番号の役割

背番号には選手を判別しやすくする以外にも、ポジションを表すという意味があります。背番号システムが導入された当時、割り振られる番号は1〜11番のみでした。そしてフォーメーションがゴールキーパーから中央に向かって2-3-5という形でしたので、単純にゴールキーパーを1番として順番に振られたのです。そのため、選手に関わらずフォーメーションのポジションによって背番号が決まっていたのです。つまり、ゴールキーパーであれば必ず1番となりますし、フォワードの右端のポジションであれば7番となるというわけです。

 

当時の背番号別ポジション名称は以下の通りです。

1.     ゴールキーパー

2.     ライトバック

3.     レフトバック

4.     ライトハーフ

5.     センターハーフ

6.     レフトハーフ

7.     ライトウイング

8.     インサイドライト

9.     センターフォワード

10.  インサイドレフト

11.  レフトウイング

 

この割り振りはしばらくの間世界的な基準となっていましたが、次第に国ごとにフォーメーションが進化していくことにあわせて背番号の役割に関しても変化を遂げていくことになるのです。

 

3.国ごとの背番号とポジションの変化

フォーメーションの進化に合わせてポジションや背番号の割り振りも変化していきました。国ごとにどのように変わっていったのか代表的な国をご紹介しましょう。

 

3-1.イングランドの場合

イングランドのフォーメーションですが、世界的基準からまず5番がゴールキーパー前のラインの中心まで下がり、8番と10番は1段下がることで3-2-2-3という4ラインに変わります。そこから今度は6番がゴールキーパー前の中央左へと下がることで4-3-3となり、さらに9番と10番がツートップのフォワードとなることで4-4-2のように変化していきました。

 

3-2.南米の場合

南米の場合には基準のフォーメーションから、4番6番8番がそれぞれ1段下がることで一気にディフェンスとオフェンスの層を厚くした4-2-4へと変貌します。このフォーメーションにしたことで1958年のワールドカップで制覇を成し遂げます。そして10番が1段下がることで4-3-3のフォーメーションとなるのですが、このフォーメーションで1962年のワールドカップも制覇することになるのです。その偉業から各国の代表がこのフォーメーションを取り入れました。

 

3-3.日本の場合

日本の場合ですが、背番号とポジションの関係は以下のようになっています。

1.     ゴールキーパー

2.     右サイドバック

3.     左サイドバック

4.     センターバック

5.     センターバック

6.     守備的ミッドフィルダー

7.     守備的ミッドフィルダー

8.     攻撃的ミッドフィルダー

9.     センターフォワード

10.  攻撃的ミッドフィルダー

11.  フォワード

 

ここで日本独特である部分となるのが8番はサイドで司令塔が7番であるということです。

またJリーグでは発足した1993年から3年ほどはポジションごとに番号が割り振られていましたが、それ以降は選手ごとに番号が固定式となったのです。

 

4.永久欠番や幻の12番がある?

ポジションごとに固定されていた背番号が選手事に固定となったことによって、有名選手は特に代表的な番号として背番号が広く知られるようになっていきました。とはいえ1〜11番という範囲自体に変化はありませんので、あくまでも最大11番となります。

 

しかし、幻の12番が存在していることをご存知でしょうか?正式な決まりではないのですが、暗黙の了解のような形で12番の背番号はチームを応援するサポーターのものと認識されています。また、永久欠番という形で特定の方以外は付けることができない背番号というものもあるのです。例えば「サガン鳥栖」というチームですと、17番が永久欠番です。これは佐賀県サッカー協会の理事長としてチームに貢献した坂田道孝さんの命日が1月7日だったことから、その功績を称えるという意味で制定されたのでした。

 

5.まとめ

サッカーの背番号というのは意外と複雑でこれまでに何度も変化しているものです。現在は基本的に1〜11番を選手ごとに固定式で割り振られているので、意識してみると覚えやすいのではないでしょうか。背番号といえば、好きな選手のユニフォームを身に着ける場合の唯一の特徴となる部分でもあります。「イルマックス」では背番号の入ったユニフォームを各種取り揃えておりますので、ご購入の際はオンラインショップをお気軽にご利用ください。

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