2021年3月
ブレのないサッカーを楽しむために欠かせない「競技規則」について
どのスポーツにもルールや決まりごとというものがあります。サッカーに関してももちろん存在しているのですが、それを「競技規則と呼びます。なんの決まり事もない状態ですと試合を成立させることができませんし、そもそもスポーツとして成り立ちません。それを防ぐためのものが競技規則ですので、詳しくご存じない方のためにご紹介いたします。
1.競技規則とは
競技規則というのは、サッカーのルールや決まり事をまとめたもののことです。サッカーは世界中で親しまれている有名スポーツの一つですが、全く同じように楽しむことができているのは競技規則によって基準となるルールが決められているおかげというわけです。もし競技規則がなかった場合にどうなってしまうのかというと、ローカルルールのように地域などによって独自の決まり事が生まれ、極端な話サッカーとは別物の球技になってしまいかねません。サッカーというものはこういうルールで行うことを指していると認識してもらうことによって、言葉が通じなかったとしても同じルールのもと楽しむことが可能となります。
サッカーの競技規則は国際サッカー評議会(IFAB)と呼ばれる機関によって定められており、日本においては公式WEBサイトより日本語に翻訳された状態のものをデータで確認することが可能となっております。そのためいつでも世界共通の競技規則に則ってプレーすることが可能となっているというわけです。
その歴史ですが、始まりは1863年に遡ります。イングランドサッカー協会とロンドンのクラブが会議やミーティングを重ねた結果、統一ルールが作成されたのでした。イングランドからイギリス全土へと広がりを見せていく中で各地にサッカー協会ができ始めましたが、いつしかお互いの認識しているルールに若干の違いやズレがあることが判明することとなります。そこで、ルールに関する調整などを行う機関として「国際サッカー評議会」が発足したことによって、今日の競技規則へとつながっていくことになるのです。
2.定期的に改正される
当然のことかもしれませんが、競技規則は定期的に内容が更新されています。その理由としては様々ありますが、基本的には試合を無駄なくプレーするために、既存のルールで不備が見つかった場合などが挙げられます。単年度の11月実施される「年次事務会議」と翌年2月末に実施される「年次総会」によって最終的に決定されることとなり、然るべきタイミングで規則として反映されるというわけです。
競技規則の改正は簡単にはできない仕組みとなっています。投票式で決定するのですが、投票資格の内訳としてはFIFAが4票、イギリス本土にある4つの協会が各1票の計8表となります。最終的に討議されたルール改正に関して6票以上を集めたものが決定となります。この仕組みによって、FIFA側と協会側が自身の仲間だけで投票することで改正を決定することができませんので、独裁的な行為をあらかじめ無効にしているというわけです。
3.競技規則の内容
競技規則には具体的にどのような内容が決められているのか気になるところではないでしょうか。そこで代表的なものをご紹介しましょう。
3-1.ピッチや選手、審判員に関するもの
まずは試合をするためのピッチに関する細かい規定が決められています。例えば、ピッチの表面を覆う芝のタイプはどうしてもという場合を除き天然でなければならないということや、芝の色、ピッチ上に引かれている各種ラインのサイズ感などが挙げられます。また、ピッチ上にある様々な箇所の正式名称や、ゴールそのものの高さや奥行き、幅などに関しても記載されているのです。さらにボールに関しても表面の外周や重さ、空気圧に至るまで基準が設けられています。
3-2.試合時間やプレーに関するもの
試合時間が45分×2と15分のハーフアップであるということや、試合の始まりを告げるキックオフの際にコイントスで決めるなど、具体的にプレーに関係してくる部分となっています。得点がカウントされる基準についてももちろん記載されており、「ゴールキーパーが相手のゴールにボールを直接投げ入れた場合、ゴールキックが与えられる。」などと言った普段あまり意識していない規則なども存在しているのです。
3-3.ファウルやキック、スローインに関するもの
こちらもプレーに関するものに含まれるでしょう。スライディングなどによって審判員にファウルの判定がされる際の基準となる項目が定められています。押したり蹴ったり飛びかかったりなど、過度な力によって行った場合には直接フリーキックが与えられるということに始まり、手を使ってしまった際に問題のないシチュエーションや反対に反則とみなされる明確な基準についても記載されています。
4.審判員のためのガイドラインも含まれている
競技規則には審判員の方向けのガイドラインも記載されています。主審と副審がいますが、それぞれ試合中に正しくジャッジするために適した位置取りや、試合展開ごとの理想的なポジショニングが決まっています。試合の進行を妨げてしまうことなく、ファウルなどが発生した際には、正しい判断が出来るようにしっかりと目視できる状況を頭に叩き込むことで、優秀な審判員へと成長することも可能ではないでしょうか。
特にサッカーの場合には判断が難しい状況もありますので、ガイドラインがなければ崩壊してしまいます。細かく確認することによって、常に正しい判断基準を身に着けるといいのではないでしょうか。また、スライディングによるファウルの際などに、された側の選手の痛がり方が本当かどうかという部分に関してはガイドラインにも記載が難しい部分でしょう。競技規則はあくまでもルールブックとなりますので、直感での判断が求められる状況においては経験が必要となります。
5.まとめ
サッカーの競技規則は世界中で同じルールに則ってプレーするために欠かせないとても重要なものです。服装に関しても、特に色のことは細かい決まりがありますので、あらかじめ把握しておくといいでしょう。「イルマックス」は競技規則に則したゲームシャツやポロシャツなどのウェアを取り扱っていますので、興味をお持ちでしたらお気軽にお求めください。